中国ミシンセンター|鳥取店 倉吉店 米子店 - ミシン修理ブログ -

中国ミシンセンターの日頃のミシンの修理を紹介いたします (^ω^)

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ジューキ HZL-9900

 こんにちは!温かくなりましたね。お店の近くも桜が満開です!ビールとか飲みたくなりますね!

 JUKIミシン、HZL-9900の修理を紹介します。症状は「針が折れて全然縫えない。」です (^○^)
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 今回紹介するジューキミシンHZL-9900は1991年式です。コンピュータ式自動糸調子ミシンで生地の厚さ、送り目に対して糸が繰り出される今ではほとんどない上糸制御が特徴です。横送り機能も搭載していて一回り大きい模様や、簡単な刺しゅうまでこなす大変優秀なミシンです (o^∇^o)

hzl-9900_2.jpghzl-9900_3.jpg 画像はミシンの裏側です。中心より少し下に四角いカバーがありますね!ここを取ると下軸プーリが確認できます。
 掛かっているベルトは上軸、下軸のタイミングベルトです。下軸プーリを良く見ると割れているのが確認できます。割れて隙間が空いているのでタイミングベルトが乗り上げてしまいますね。
 下軸プーリの割れでタイミングがずれてしまったのが今回の原因です。 (*^▽^*)


hzl-9900_4.jpg 最初に分解して掃除をします。下軸プーリは鉄の周りにプラスチックを溶かしこんだ構造で、気温による膨張率の違いとプラスチックの硬化で年数が経つと割れてしまいます。
 中古などで購入を考えられている方は最初に交換されているか確認しましょう \(^▽^)/





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 下軸プーリの交換を説明していきますね!最初は正面のメイン基盤モータを外します。メイン基板の取り外しはコネクタをすべて抜き取り、プラスネジ5本で簡単に外すことができます。モータはプラスネジ2本です。
 右の画像はモータを外した後で、奥の方に下軸プーリが見えますね!
 この時点で配線を整理しましょう。本体に固定された配線バンドを切り取って、自分が分かりやすいようにまとめておきましょう (^^)

hzl-9900_8.jpg タイミングベルトのテンショナをテンショナ取付台ごと外します。
 同時に下軸プーリからタイミングベルトを外します (=^▽^=)






hzl-9900_10.jpghzl-9900_11.jpg ハズミ車側からの画像です。ナット2個外します。これは自動糸切りのメス切り外しリンクです。ここは組み立てる時のためにナットの位置に目印を付けておきましょう (^▽^)






hzl-9900_12.jpghzl-9900_13.jpg ミシンの底からの画像です。金色の土台をごっそり外すので、ミシン本体(ダイキャスト)に直接付いているネジだけを外しましょう (=´▽`=)






hzl-9900_14.jpghzl-9900_15.jpg 送りのリンクを外します。E型スナップリングを2個で止まっています。間にバネ座金が挟まっていますので失くさないように注意しましょう (^○^)






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 土台が外れましたね!下軸は2カ所軸受で支えられています。最初に糸切り側から分解していきますね!
 糸切りの動メス、動メス台ガイド、動メスリンク(真中の画像ドライバーの先)のE型スナップリングを外します。
 下軸の上に送り台がありますのでミシン正面から送り台バネを外して送り台を持ち上げます。
 糸切り側の軸受が確認できます。ネジを取ると下軸玉軸受板が外れます (o^-^o)

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 反対側の軸受は横送りの軸受送り調節器を外します。送り調節器は裏側から2本のネジで固定されています ('ー')

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 糸切り側と同じく下軸玉軸受板を外します。下軸を持ち上げて本体から離します。下軸プーリは六角ネジ2本で固定されています。軸に六角ネジの痕があると交換しにくいですので、古い下軸プーリを抜いた後はヤスリで六角ネジの痕を削ってから新しい下軸プーリを取り付けましょう (^_^)

hzl-9900_28.jpg 交換した後は回転が重くないか指で回して確認しましょう。
 組み立ての注意点はメス切り外しリンク、配線作業です。メス切り外しリンクはタイミングベルトの内側に通っています。これを忘れるとまた土台を外さないといけなくなるので大変ですよ!
 配線は他の駆動部に接触しないようにオリジナル配線に挑戦してみましょう!ただメイン基板に届かなくならないように注意は必要です (^▽^)/



hzl-9900_29.jpghzl-9900_30.jpg ある程度組み立てたらタイミングを合わせましょう。下軸プーリのタイミングは簡単です。送り歯が上がっている時は針は上、送り歯が下がっている時は針は下、針が刺さった状態で生地を送ると針折れちゃいますよね (^◇^)





hzl-9900_31.jpghzl-9900_32.jpg 釜のタイミングも調節しましょう。電源を入れて針を一番左に寄せた状態(左基線)で調節します。右の画像は釜の固定ネジで、3か所止めてあります。タイミングはハズミ車を回して針が上がる時、釜の剣先が針と重なり合う場所で針穴の上1mmに合わせて、釜の剣先と針の隙間は0.05mm~0.1mmに合わせます (^ー^* )




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 最後に模様のバランスを取ります。ダーニングを模様選択して縫ってみましょう。斜めになる時は、正逆送りのツマミで調節しましょう。右の画像が調節後です。きれいな四角形になりましたね!
 返し縫いや模様がここのツマミの調節で安定します (^○^)

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 試縫いをして完成です。模様もとてもきれいに縫えていますね!今回は下軸プーリの交換の紹介をさせていただきました!少し難しい修理ですのでやりがいがありましたね (=^▽^=)

 では、また (^▽^)/



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  1. 2012/04/15(日) 20:26:47|
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ジャノメ 637(プレール10)

 こんにちは!ミシンの調子はいかがですか?ホームページのトラブル解決のページを更新しました。家庭用ミシン、職業用ミシン、ロックミシンをそれぞれ分けています。役に立ててもらえると嬉しいです (o^∇^o)ノ

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 今回はジャノメミシン、637型(プレール10)の修理を紹介します。症状は「返し縫いができない、模様選択ダイヤルが回らない。」です。
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 このジャノメ637型は1991年式です。フットコントローラで操作する電動ミシンですが、ダイキャストのボディにジャノメ独自の針棒付近の構造、水平全回転釜など素晴らしい組み合わせです。とても静かで厚物もどんどん縫ってしまうミシンです。とても頑丈なミシンですが、このたびとうとう油が固まってあちこち動かなくなってしまったようです (^^)

model637_2.jpg 最初に分解して掃除をします。油は完全に乾ききっていますね \(^▽^)/







model637_3.jpgmodel637_4.jpg 「返し縫いができない。」返し縫いのクラッチの油切れです。ミシンの下軸に組み込まれている部品で返し縫いレバーを押えると左にスライドして返し縫い、返し縫いレバーから手を離すとバネの力で右にスライドして元の位置に戻る構造です。ここの油が切れると返し縫いをしなかったり、返し縫いしかしなくなります。
 軸とクラッチの間に油を注しましょう ('▽')




model637_5.jpgmodel637_6.jpg 油を注したら指で動きが柔らかくなるまで左右に動かします。バネの力で左から右に戻るようになれば修理完了です。
 返し縫いクラッチは車で言うとドグクラッチみたいな構造ですので、少しでも動きが悪いと返し縫いがワンテンポ遅れてしまいます。根気強く作業をしましょう (^ω^)






model637_7.jpgmodel637_8.jpg 「模様選択ダイヤルが回らない。」油切れが原因です。右の画像ははずみ車(プーリ)側からの画像です。マイナスドライバーの先付近にフックみたいな形をした部品が確認できますね。ここが完全に動かなくなっていたので油を注します (^◇^)





model637_9.jpgmodel637_10.jpg 模様選択ダイヤルを回すとカム郡に対してのクラッチの移動、送りなど一括で変更されるので、動く部分にはすべて油を注します。
 右の画像の中心にカム郡が確認できます。右側にはクラッチのスライドするレールが2本、ここにも油を注しましょう。
 一通り油を注し終わったら模様選択ダイヤルが軽く回るまでぐるぐる回しましょう (^▽^)




model637_11.jpgmodel637_12.jpg 模様選択をしても直線しか縫いない症状も確認できました。画像は針の左右の動きの支点になる場所で油が切れると動かなくなってしまいます。直接上から油を注して、右の画像の小さな穴からも油を注しましょう (^_^)





model637_13.jpgmodel637_14.jpg 針棒の支点の下側にも油を注して、最後に針棒クランクに油を注します。針棒は右の画像の中央の縦の棒で、リンクしている軸に油を注します。
 電源を切ってジグザグ模様を選択します。ジグザグの針が右に振った状態で針棒をつまんで動きが柔らかくなるまで左右に動かしましょう (^○^)




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 最後に試縫いをして完成です。ミシンは手入れが大事ですね!今回は手入れをせずに何年も使わなかったのが原因です。縫わなくても半年に一度は動かしてあげましょう。少しでも症状が出始めたら自分で油を注すか、ミシン店に相談してみましょう。早めに対処すると修理代も安く済みますよ!
 では、また (^▽^)/



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  1. 2012/04/04(水) 14:04:41|
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